園だより(2021年度)

3月園だより 2022/2/28

令和3年度、ラストの月
本来なら学年で一番充実して楽しい月のはずですが・・・先日はコロナ感染による休園となり、保護者の皆さんにはご心配、ご不便をおかけしました。

開園とはなりましたが、近隣の保育園、こども園、幼稚園ともまだまだ日替わりの様に休園となり、開園してもすぐに陽性者が出て、再度休園になることも多い様です。
まだ、コロナ自体終息したわけではありません。園では引き続き手洗い、換気、消毒など感染予防につとめますが、各ご家庭でも健康状態には充分注意してお過ごし下さい。

オマタサワッテ!?
さて、話は変わります。
カリキュラム会議の中で、子どもの様子を話していた時・・・・年少組を担任している千葉先生から、担任している女の子がかけよってきて『チバチャン~オマタサワッテ~』と言ってきて驚いたという話が出ました。

よく聞くと、オムツをしていたその子が、オムツが外れてパンツになって『モウ、オムツシテナイヨ~(スゴイデショ)』という時、出た言葉だったとのことでした。

「あとから話を聞くと理解できましたが、突然言われてちよっとあせりました。この状態を画ずらにしたら、オレやばい人ですよね。」

パンツになった嬉しさを共感しながらも、3才の子どもに、プライベートゾーンの大切さをどう伝えるべきか、それを伝えて子どもたち理解できるのか・・・そんな話にもなりました。

2才児は正しいことを言う!
時々、私の園だよりに登場するマゴ、2才半になる女子ですが、ジィジが可愛く思ってコチョコチョしたり抱っこしたりした時、おしりをパンと叩くと、ちよっとしかめっ面して『オシリハ、ダイジ(大事)ナノ!』と言います。『オマタハ、ダイジ』『ヒトニゆびササナイノ』とか・・・説教調でジィジに言うんですよ。

自分からジャレてくる時はそんなこと言いませんが、他人からされたことに対しては”普段ママに言われている様”にかえしてきます。
ママは苦笑しますが、大人に言われたことを言い、されたことをされた様にするのが子ども・・です。
自分に対しての肯定感は自分でつくれません。自分がどう扱われるか・・・で、自己肯定感は育ちます。
2才児に言葉の真意を理解することは難しいかもしれないけれど、性のことも大人の私たちがその大切さを意識しながら話、接することで、伝わっていくんじゃないのかな・・・職員の中でそんな話をしました。

『性教育は人権教育』
2018年の性教協セミナーをきっかけに・・・
カラダに興味を持つことはワルイことじゃない、自分のカラダを正しく理解することは自分を大切にすること、自分自身を守ることに繋がっていく、そしてその延長線上に、他者のカラダも大切であり守らなければならないものだと言うことに繋がっていくんだ・・・そんなふうに考える様になりました。

誰におしりを拭いてほしいか子どもに聞いたり、着替える場所をみんなから見えない場所を選んだり、乳児クラスの子どもたちがドアのないトイレで恥ずかしかったりする姿があってカーテンを付けたたり・・・些細なことではあるけれど、保育者の意識変化はとても大きかったです。

なかよしの保育実践を載せた「乳幼児の性教育ハンドブック」を見て、昨年12月、朝日新聞の記者がなかよしを訪ねてきました。
『子どもへの性暴力』子どもたちの間で・・・と言ういささかドキッとさせられるシリーズ記事を作る上での取材でしたが、先日、2月21日の朝日新聞の朝刊(紙面・デジタル版)に記事が掲載されました。
その記事にもありますが、幼稚園協会の泉区の研修会でもなかよしPTA講演会に来ていただいた宇都宮大学の准教授、艮香織先生を講師に乳幼児の性教育の研修会をやりました。
「聞きたいと思っていても、なかなか聞けない内容だったのでとても学びになった」と他園の先生たちにも好評でした。

繰り返しますが、性教育は人権教育・・・パンツの中だけの話ではありません。どんなパートナーを選ぶか(性的自己決定)、その人がどう生きるかにつながります。
今後はなかよしの保護者の皆さんと一緒に『性教育を学ぶ場』ができたらいいなと思っています。


コロナの2年間
ウチの一番上のマゴは今、年長組で3月に幼稚園を卒園します。
ムスメママが・・・ほんとによく行事が中止になり、園でのこどもの様子が見えなかったし、ママ友と知り合う機会がなかった・・・と言っていました。
そうですね・・・この2年間、コロナ感染拡大で、緊急事態宣言、まん延防止などが出て、休園になりいろいろな行事が中止や形を変えたものになりました。

例年という言葉は使えなくなり、どうする?中止?開催?どんなやり方で?等々・・・
頭を痛めましたが、zoomやユーチーブなど今までとは違ったツールで子どもたちの様子や保護者の皆さんとのコミケーションを繋ぐことができました。
この道は苦手な私に対して・・・ナンナク使いこなす若い先生方、それを受け取る保護者の皆さんの柔軟さも・・・すごいな~と感心しました。

でも、対面が一番だと思っています。来年度はお互いの顔を見ながら話しあえる機会が戻ってくる様願っています。

最後に、園長として
この一年間、いろいろたいへんでした・・・保護者の皆さんのご協力と応援に感謝します。
ありがとうございました。

職員の方々にも・・・休園が続く中・・・シフトの変更を笑顔で受けて、毎日黙々と消毒作業してくれた補助の先生方、予定が変わり、食材をどう使っていくか苦労してくれた給食室、バスで登園してくる子たちの体調を気にかけながら運行してくれたバスの運転、添乗の方たち、子どもたちの生活をどう作るか、創意工夫で頑張ってくれた保育教諭の先生たちに・・・感謝します。ありがとうございました。

そして、なんと言っても・・・何日も休園だったのに、登園するとまるで昨日の続きの様に友だちと遊び、ケンカして、笑って食べて、大きくなってくれた子どもたち・・・
感謝です、ありがとうね~!

今後も職員みんなで子どもたちの成長を見守っていきたいと思っています。

2022 3.1   園長 菅野 清孝

2月園だより 2022/1/31

子どもたちの姿
この一年、コロナ感染拡大で通常ではないことが多く、毎日じっくり遊びを保障してあげられなくて申し訳ない気持ちです。
でも、そんな大人の気持ちをよそに、登園してくる子どもたちはよく遊んでいます。
入園したては何をしていいかわからなくて、担任のそばに離れなかったり、立ちすくんでいる子もいましたが、3学期も今頃になると、先生いらずですね。

最近では、お正月あそびをきっかけにしてのコマ回しがブームです。
中広場でコマを投げ合って歓声をあげる年長中に混じって、年少の子どもたちも参加してくる子もいます。ちよっと前に回し方を教えていた川島先生も『サワコちゃん、いっしょにやろう!』と誘われて参加、はりきってコマを回しています。

その一方学年では・・・現在、各学年、生活展への活動の真っ最中です。
2/5の年長を皮切りに2/25年中、3/2年少と学年ごとの開催が続きます。



~クラスの中の長い電車~
学年でひとつの方向に向けて活動することって・・・なかなか難しいことです。
同じクラスの中に、生まれ月が4月から次の年の3月までの子どもたちがいます。
これ乳児クラスで考えると、もう歩いている子と生まれたてのホヤホヤの子が一緒にいると言うことなので、あたり前ですがみんな発達差があります。

例えるなら長い電車のよう・・・
先頭にいて、他の子どもたちを引っ張っていく子もいれば、後ろから前の子の行動を見ながら、引っ張られながらついていく子もいます。
この生まれ月の差はなかなか縮まらない・・・スポーツの世界でも高校の時はレギュラーになれなかった子が大学でグッと伸びて活躍したという話もよく聞きます。

そんなデコボコした子どもたちが幼稚園や保育園という場所に集まって、友だちの中で、マネしたり一緒に遊んだりしながら、時間差、個人差はあっても同じ様な道筋で成長していきます。

定型ではない 非定型の子どもたち
でも、中にはそんな決まった道筋ではなく、その子独自の感性を持って進む子どもたちもいます。言葉がうまく出なかったり、こだわりが強かったり、友だちと行動を合わせて動くことが苦手だったり個性はいろいろです。
なかよしには、そんな特徴を持つ子どもたちが、どの時代にも必ずいて、一緒に園生活を送ってきました。

私もクラス担任をしていた頃も、そんな個性を持つ子どもたちと過ごしました。
自分の気持ちがまわりに伝わらないって・・・つらいですよね。誤解も多くてトラブルもよく起こります。

この子たちが、どうしたらクラスの仲間と関われるか、一緒に活動できるところはどこか、できない所はどこなのか・・・職員間で相談したり、話し合ったり試行錯誤しました。

でも、結局、いっよに生活していくまわりの子どもたちがすごいですよ。
自分の感性と違う子どもたちに対して、どう言えば伝わるかコミュニケーションをとりながら相手を理解していきます。意識が固い大人と比べて、子どもたちは柔軟です。
ダイバーシティ&インクルージョン
最近ではLBGTQなど『多様性』が叫ばれ、『ダイバーシティ・インクルージョン(自分にとってあたり前でも相手にとってあたり前でないことが何なのかを知り、お互いに違いを認め合うこと)』なんて言葉をよく耳にする時代になりました。
でも、そんな考え方がなかった時代からなかよしにはそれがあったと思います。

正直、苦労もあるけれど、そのプロセスの中で子どもたちの思いや感性に触れて、子どもたちが一層可愛く思え、たくさんの収穫がありました。
それは、今のなかよしにも続いている・・・だから、どんな子どもたちが来ても、仲間といっしょに必ず育つ、成長すると思っています。

近年、そんななかよしの話を聞いてか?ここに非定型発達の子どもたちが多く集まる傾向があります。
前述しましたが、独自の感性をもっている子どもたちなので、みんなでする活動に入れないことが多いです。そんな場合、必要と判断した時は、出来るだけ補助の先生を配置する様にしています。
子どもの数のわりに大人の数が多いのが昨今のなかよしの保育風景です。

保護者の皆さんも、時々園に来るとクラスの活動が始まっても、園庭や中広場であそんでいる子を見かけるかもしれません。それもまたなかよしの保育風景になっていますかね。
”クラス活動は全員一緒が ふつう”と思っている人には違和感があるかもしれません。
でも、入れないんですよ・・・強制すれば何回かは入るけど・・・お互い楽しくはありません。

言葉をかけながら、その子のタイミングをはかりながら、抱っこしたり、おんぶしたり、ひとり一人に寄り添い・・・毎年のことですが、先生たちよく頑張ってくれてます。。

だから、生活展・・・クラスの活動として子どもたちがどうつなぎあったか・・・クラスだよりや特集号を読んで、ぜひ想像しながら当日の姿をご覧下さい。



1月末現在、泉区の幼稚園、保育園ではコロナ感染拡大により多くの園が休園しています。
陽性者が出ると、保健所が行動調査が入り、その間、休園が求められます。
しかし、ニュースでもある様に保健所がパンパンの状態なのでいつ調査に入るか未定の所が多く、調査待ち休園も多いようです。

複数の学校でも学級閉鎖の情報が入っています。その場合、クラスでの濃厚接触確定がされない(当日を含め4日間の登校自粛)様で、その兄弟園児は登園可能となってしまいます。もし、その様な状況になった場合は、ご家庭で2~3日様子見をお願いします。

今後、また陽性者が出た場合は、再度、休園になる可能性が大です。
マスク、手洗いなど基本的な感染予防の継続と、体調が崩れている時は、登園を控えることをお願いします。



2020 2.1   園長 菅野 清孝

1月園だより 2022/1/11

2022年がスタートしました。
明日から始業日!と意気込んでいたら・・まさかの大雪、次の日は自由登園日になってしまいました。登園した子どもたちは真っ白になった通信隊の原っぱに大喜びして雪あそびを楽しんでいましたが・・・私ごんべぇは除雪で汗をかき、凍り付いた道路に冷や汗をかきました。

急速なオミクロン株感染拡大のニュースが伝えられていますが、基本的な感染予防をしっかりしていくことしかやれる事はありません。
先日の作品展示も感染予防の観点で3つのグループに分け、短時間での開催でしたが保護者の皆さんにご協力いただきスムーズに開催でき感謝しています。ありがとうございました。

さて、本日2022年1月11日がなかよしこど園の始業日となります。
学年最後の学期の中で子どもたちがどんな成長を見せてくれるか楽しみにしています。


子どもって何考えてるのかな・・カリキュラム会議
年末年始で10日間程度のお休みでしたが、どの学年の子どもたちも何だかちよっと大きくなったみたい・・・とは先生たちの感想・・・これよくあります。少し距離をおくことで子どもたちを新たな目で見直しているんですよ。
そんな話がカリキュラム会議の中で聞かれました。

乳児クラスの話・・・
『前はよく泣いていたどんぐり組のSちゃん、泣かなくなったね?』
『大人が”これしたいの?いやなの?”と聞くと・・・イヤイヤと首をふったり、ウンとうなずいたりして自分の気持ちを伝えてきますよ。』
『言葉はまだだけどヒァリングが発達して大人の言っていることがわかる様になってきてますよね。』

『泣くことでしか自分の意志を伝えられなかった時期から階段を登っている・・・泣かなくて気持ちが伝えられる体験はこの先のコミニケーションや言葉の獲得の土台になるね。
あたりまえだけど1才と言えどもちゃんと自分の意志があるんだね~。』


ウンチ!オッパイ!チンチン!が大好き~
2才児の話・・・
『ウンチ チンチンの連呼してふざける子どもたちがいて…どう対応したらいいでしょう?』
『子どもたちにしたら単純にふざけてだったり、大人の注目を集めたかったりするから、先生たちが笑ったり叱ったりすると続くよね~』
『先月の講演会(乳幼児の性教育)を意識すると、こんな場面もちゃんと対応しなきゃと思うんですけど・・・逆にどう対応するのがいいのか迷います。』

『子どもがウンチと言うならウンチの話をする・・・”ウンチって大事なんだ。みんなの身体がちゃんと元気かどうか知らてくれる大切なおたよりなんだよ。”って話が性教協の集まりで出たよ。乳児にはちよっとムズかしいけど、ウンチは大便って書くでしょ、これは身体からの大きなお便りなんだってさ。』

『年中や年長の子どもたち図鑑が好きな子もいるから、口と肛門はつながっている~身体の仕組みに目を向けていくことも大事ですよね。』
『自分の性器をいじったり、先生の胸に手を入れてきたりする場面に出会うと、どう声をかけたらいいのか・・・お母さん方からも時々相談されることがあります。』

『叱ったりごまかしたりしない。”身体に興味を持つことは大切なこと”が基本だよね。
ウチの2才になったマゴがやたら股間にタッチすることがあって、その時はここはジィジの大切なところだから触らないで~とまじめな顔で言ったらしなくなったな・・・』

『私たち保育者って、子どもの気持ちを大事にするあまり・・・まだ幼いから・・・とか、甘えがたりないから・・とか考えて、許す場面が多いよね。そのことでその行為を助長してちゃんとしたことを伝えられてないかも・・・』

『1才でも自分の気持ちがあって、相手の気持ちもあることが理解できるんだから、大人の気持ちを伝えることは大事なことですね。そこは子どもの見方も性教育の視点から少し考え直す必要もあるかも・・・ですね。』

『子どもたちのそんな発言をシュミレーションして、どう答えていくか引き出しをつくっておくことが大事だね。
伝えるツールとして、絵本を使うのもいいよ。伝えたい場所をコピーして紙芝居にしておいてみんなが集まったときに話したりするのはどうかな? 
わからないことは子どもたちと一緒に考える、調べるのもありだね。』

そんな話が延々と続き、カリキュラムの話し合いの時間はあっという間に過ぎていきます。
今年も、目の前の子どもたちとどう付き合っていくか・・・試行錯誤が続きます。




2022 1.11   園長 菅野 ごんべぇ

12月園だより 2021/12/1

よかったさがし
2021年もラストの月となりました。
予想通り、怒涛の2学期でしたね・・・10月の運動会から始まっても11月のなかよしバザーがあって翌週にはなかよしまつりと続きました。
どの行事も天気が心配(予報は雨マーク)でハラハラさせられましたが、結果は晴れました~よかったぁ。

感染者減少で、人数制限はあるものの、どの活動も保護者の皆さん参加できて・・・子どもたち、保護者の皆さんも笑顔で、よかったぁ。
その後も、個人面談と続いてこのところ毎週、園に来ている方もいるようです。ご苦労さまです。

子育て仲間が集まる場所
前月の園だよりでは、コロナ禍で運動会当日を見ていない子どもたちと、どんな運動会になるか心配していたけれど、ちゃんと活動を受け止めて楽しんでいたことをお伝えしました。

保育行事と同じく、PTAの活動もコロナ禍で制約される中、このままどんどん小さくなり無くなっていくのでは・・・と心配しましたが、先日のなかよしバザーでは・・・
昨年のバザーは継続を柱にしたのなら、今年はなかなか集まれなかった『保護者が知り合えるバザー』集えることを柱にしての開催を決めました。
今年の役員さんはコロナ禍以前のバザーを知らない方が多かったですが、決まった後は、バザー担当のお母さんと電話やラインで連絡を取り合い、話し合い、短期間の間にいろんなアイディアを盛り込んでの売り場づくりと、準備を進め当日を迎えました。素晴らしい~!
一部と二部の合間に太鼓サークルのお母さんたちの披露(OBも参加)、先生たちのパフォーマンスも、後日もらったアンケートでは好評でした。
お客さんとして参加してくれた皆さんの空気も暖かで・・・よかったぁ~

次の週のなかよしまつりでは、有志を募って練習を重ねたソーラン同好会が、園庭を埋めてパフォーマンスを披露してくれました。(初めてお父さんのソーラン参加もありました。)まわりで見ていた子どもたちもそんな様子を見ながらピョンピョン踊っていましたね。
(そんな様子は千葉先生ががんばって動画編集してSNS配信しましたのでご覧下さい。)

この所、ヨーロッパでの感染再拡大、新たな変異株のニュースも伝えられています。正直、心配もありますが・・・今の流れで3学期も活動できたらな~と思っています。


ジェンダーって知ってますか?
最近はよく耳にするワードです。ネットで検索すると・・・

「ジェンダー」とは、オス・メスという生物学上の性差ではなく、社会的・文化的につくられる「男らしさ」「女らしさ」を意味します。例えば、日本の場合、「男は外で働き、女は家庭を守るもの」という「男らしさ」「女らしさ」がありました。つまり、仕事をするのは「男らしい」、家庭を守るのが「女らしい」というジェンダーがつくられていたのです。これはある意味、男性中心の社会にとっては都合の良いジェンダーであり、これこそが男女不平等の要因にもなっていました。生物学上の「男さしさ」「女らしさ」は変わることはありませんが、ジェンダーは時代と共に変化していきます。
と出ました。
今時「男らしさ」「女らしさ」なんて古い~・・・と思う方もいるかもしれませんが、つい最近までジェンダーが強かった時代がありました。
私ごんべぇがなかよしで働きはじめて数年たった頃、実家の母親に『幼稚園の先生もいいけど、そろそろちゃんとした仕事につきなさいよ』と言われ『ちゃんとしてますけど!』言い返したことがあります。当時は男で幼稚園の先生をやっている人はちよっと変な人?だったかしれません。今は男性保育者も多くなって、珍しくはなくなったけれど・・・・でも、男性保育者と言いますよね・・・女性保育者とは言わないです。
このジェンダーは私たちの無意識の中にしっかり刷り込まれている様な気がします。

子育てはジェンダーが強い?
10月の園だよりでも泉区の幼稚園研修会の中で、「乳幼児期の性教育」を受けている話を載せましたが、他園の先生たち報告からも・・・トイレのスリッパが女の子は赤、男の子は青・・・だったり、シールの色合いがピンク、赤系は女の子で、男の子はブルー黒系はイメージだったり・・・出席簿が男女別になっていたりする話が出てきます。
理由としては、わかりやすいとか、今までそれでやってきたから・・・ですかね。でも、ピンクが好きな男の子、ブルーが好きな女の子、普通にいますよね。
私がクラス担任していた頃でも、ままごとが好きな男の子もいたし、闘いごっこが好きな女の子もいたな・・・でも、まわりの子どもたちからは『男なのにピンクはへん』とか『男はカッコイイ、女はカワイイなの』とか『女の子のなのに』的な発言もありました・・・
私たちが子育ての中に『男の子なんだから』『女の子なんだから』という言葉を(言葉にしなくて)使って育てているかもしれませんね・・・あるいはテレビなどマスメディアの影響ありますね。

自分の中のジェンダーは育った家庭や時代の影響を受けるので、そう簡単に変わりそうにありませんが、偏りのない目で子どもたちの言動を見ているか・・・自分の中に問う必要はありそうです。

『子どもたちに性教育をする』と言うより、私たち大人が性教育を受ける必要があります。
そんなワケで・・・・
今月のPTA懇談会ではPTA講演会の講師に艮香織先生(宇都宮大学準教授)をお招きしました。
12月18日(土)10時~12時 
ぜひ、ご参加ください。
自分の中の偏り(カタヨリ)を見つけましょう!


2021 11.30   園長 菅野 清孝

11月園だより 2021/11/1

対面の喜び
昨年からのコロナ感染拡大で入学式ができず、ずっとリモート授業だったある大学で遅まきの入学式をしたそうです。
学校側は感染予防に配慮して静かに整然と式を進めようとする中、ワァーッと突然の声が・・・何事かと思ったら・・・ずっとリモート授業で、顔は知っていたクラスメイトが隣にいて、喜びのあまり叫びになったとのことでした。
その喜びの声は、その場にいた学生たちにも伝わって、ここそこで声が上がり歓声になって広がったそうです。

わかるわ~その気持ち! 先日のなかよしの運動会で集まった保護者の皆さんを見たとき『おひさしぶりで、なんか嬉しい~』と思わず声に出してしまいました。
こんなに人が集まったのは今年度初めて・・・昨年の運動会は学年ごとの開催だったので他学年と混じり合う運動会は2年ぶりでした。

まねびは学び
下の子どもたちが上の子を見て・・・自分ができなくても見ていること、その場にいて雰囲気を感じることが、子どもたちが成長する上でとても大事な体験です。
行事に関しては、それが無い2年間でした。この2年を振り返ってみると伝統とか園の文化とかいうものは2年も見ないと無くなってしまうことがわかります。

だから今年は下の学年の子どもたちに上の学年の姿を見せたい・・・そんな思いでⅠ部は乳児と年少、Ⅱ部は年中と年長の組み合わせで運動会を開催しました。

運動会まで2週間余りの活動・・・どうなるか不安もありました。
でも、当日はちよっぴりグズる場面もありましたが、保護者の皆さんの声援をエネルギーにして、とても嬉しそうに活動できましたね。

後日、保育中にやった『あと運動会』でも上のクラスの競技や踊りを下のクラスの子どもたちが楽しそうに真似している姿があって・・・私たちもつながった気がして嬉しかったです。

行事活動停止の不安
親子遠足、クラス懇談会、保育参観、夕涼み会、サークル活動・・昨年に続いて、保護者の皆さんが集い、知り合う行事、活動が中止になりました。

保護者の皆さんの中には、そもそもどんな行事、活動だったか・・・見たことがない方も多いですよね。

担任と顔を会わせて話す機会も減少しました。 
ZOOMで懇談会や子どもたちの様子をYouTubeで配信など、新しい試みもいろいろやっていますが、対面でお話するのとはやはり距離があります。

何かあれば話して理解しあう、子どもたちを保護者と一緒に育てていく感覚がなんだか薄くなっていくような・・・なかよしの空気も変わってしまうのかな・・・ちよっぴり不安を感じていました。

PTA再生 ~なかよしの火は消えていない~
そんな時、太鼓サークルのお母さんから練習を再開したいので二階のコミュニティルームを貸してほしい・・・人形劇やコーラスサークルからも再開したいとの声がありました。
ソーラン実行委員のお母さんからは、有志でソーランを踊りたいので、園庭は使えないか?との打診もありました。

11月はなかよしバザーがあります。
コロナ前のバザーは、何ヶ月も前からバザー実行委員の方たちが園に集まって、話し合いながら進めていき、当日を迎えました。地域の方たちや卒園児も楽しみにしている大きな行事でした。

でも、今年のバザーは外の方は呼びません。在園している皆さんが集まる場として、同じ学年、クラスの保護者の皆さんが『知り合える場』としてのバザーです。ゲームコーナーやオモチャ交換、リサイクル品や新品コーナーなど、お店屋さんを楽しみながら参加して下さい。
親子で一緒に踊ったり、太鼓サークルの披露もあります。参加して、お互いの顔を知り合いましょう。

次の週には、収穫祭のなかよしまつりがあります。
子どもたちが、太鼓・踊り・おみこしのグループに分かれて披露します。こちらもコロナ前は保護者の皆さんにはそんな様子を見に来てもらっていました。お昼は収穫したサツマイモでイモ汁を作って一緒に食べて帰りました。
しかし、昨年はコロナで保育中の活動にして保護者の参加はありませんでした。 今年も計画段階では、保育の中でやろうかと考えていましたが・・・、
緊急事態宣言も解除になり、感染の数字も下がっています。
今なら保護者の皆さんに来てもらえる・・・できなかった『保育参観日』として保護者の皆さんに参加してもらう事にしました。
子どもたちのグループ披露に混じって有志のお母さんたちによる『ソーラン節』の踊りも披露されます。
予定にはなかったことが、突然入ったりして・・・保護者の皆さんには戸惑うこともあると思います。 でも、やたらに届くマチコミは、動きだした園やPTA活動の証です。
感染予防には気をつけながら・・・集い(つどい)を再起動(さいきどう)していきましょう。


2021 10.29  園長 菅野清孝

10月園だより 2021/10/4

緊急事態宣言の解除
全国的に感染者数が減少化しているとのことで、10月からは緊急事態宣言も解除され、学校も分散登校から通常登校になります。

子どもたちも保護者の皆さんもお待たせしました。マチコミでもお知らせしましたが、なかよしも10/4(月)からは全員登園で再スタートします。
10/4は午前保育~10/5から10/8まで13時降園~10/11からは14時降園という流れで通常生活に戻していきたいと思っています。

ただ、今後人の流れが活発化すると再び感染が広がり第6波が来る・・・との予想も出ています。園内の感染予防は引き続き今まで通り、ご協力よろしくお願いします。

10月の園生活
10月は行事や活動がギューッと詰まった月になりそうです。

まず初めに、保護者の皆さんとはクラス懇談会を行います。年長、中、少はzoomで、乳児は少人数なので対面で行う予定です。
2学期スタートは分散登園だったので、なかなかクラスや学年での活動ができませんでした。そんな子どもたちと一緒にどんな運動会にしていくか・・・2学期の見通しも含めて担任からのお話しをお聞きください。

そして子どもたちは運動会・・・昨年の運動会は学年ごとだったので今年の年長と年中は上の学年の様子は見ていません。
どんなふうに運動会のイメージを作って当日を迎えるんでしょう・・・子どもたちがどんな姿を見せてくれるか楽しみです。

そんな活動と並行して、園は令和4年度の願書配布、および説明会を行います。今年も密を避けて事前申し込みで先着順で人数を限定して説明会を行います。
毎年のことですが、たくさんの子どもたちがなかよしの空気を吸って大きくなってほしいと思っています。


カラダへの関心
ついこの間までハイハイしていたマゴ(女子)が2才になり、よくおしゃべりをする様になりました。昨日は言わなかった言葉や言い回しをする様になり、驚くやら面白いやら・・・この頃は、会っておしゃべりするのが楽しみです。

先日も一緒にお風呂に入った時の会話・・・


マゴ(私の股間を見て)『コレ、ナンダ?』
ごんジィ「うん?これチンチンだよ」
マゴ『シッポ?』
ごんジィ「シッポじゃないよ~」
マゴ『ヒイチャン、アル?』
ごんジィ「ヒィちゃんはないね~」


普段はママやバァバたちと入浴していますが、この日は珍しくジィジと入浴しました。
顔の違いと同じ様に、カラダの違いにも気づきましたね。

世間一般では、2才なんてまだまだ赤ちゃんの時期、よくわかっていないと思われていますが、イヤイヤ・・・大人の予想を超えていろんなことに興味や関心を持っています。

乳児トイレにカーテン
なかよし保育園の乳児クラス(0才~2才)のトイレにはドアがありません。
乳児はまだまだトイレでは介助が必要なので、保育者が対応しやすい様にドアはついていません。
園によっては隣の境目もない所もあって・・・子どもたちのオシッコやウンチは時に同時多発化するので、ドアをつけない方が保育者が介助しやすく合理的であるくらいに思っていました。

でも、トイレに連れて行った子どもたちの中に『ミナイデ~』と言う子がいます。
1才児ではなく・・・2才児です!
トイレ、特に大便の時は、誰にも見られずしっかりキバりたいのかな?・・・そう言えばウチの娘もカーテンの陰に隠れて踏んばってました・・・

そこで、先生たち、そんな子どもたちの気持ちを考えてトイレの戸口にカーテンを付けてみました。
すると『ミナイデ』と言っていた子はまわりから見られないことで安心して用を足す様子があったそうです。
ドアがなくても平気だった1才クラスの子どもたちも、最初カーテンを開けたり閉めたりすることを楽しんでいましたが、そのうち自分でもカーテンを閉めて用を足す子も出てきました。

また一方で、自分のウチにはない小便器を見て、そして男の子が用をたす様子を見て、自分も立ってやってみたいと言う女の子・・・これも2才児です。
構造上、上手く飛ばないんだから・・・と思いつつ、「いいよ、やってみて」とやらせたら・・・あれ~なんかうまく飛んで、できちゃった!(違った意味で)どうしましょう~

性教育を意識しよう
性教育・・・どうやったらいいんだろう・・・みんな思いますよね。

日本の学校に「性教育」という教科はありません。保育士や教員の養成校にも医大や看護学校にもありません。だから私たちみんな性教育は受けていません。

「まだ小さいから性の話はまだ早い」、「何もないのに性の話なんかしたら逆に興味を持ってしまってたいへんだ」、そんな理由で性教育はフタをするか先送りされてきた歴史があります。
でも、今”性教育は必要”の風が吹いています。
そうだよね・・・ほら2才児で、すでに目覚めていますから・・・3才、4才、5才だったら、自分のカラダやその仕組みに興味や関心があって当然ですよ。

ウンチ、オシリを連呼する・・先生のムネやごんべぇの股間にタッチする・・いつも自分の性器を触っている・・・そんな子は問題児!・・・ではなく、カラダについて知りたいサインとして受け取りましょう。
そんな時、大人は慌てずに「性教育のチャンス」として、楽しくまじめに話しましょう。

カラダのことばかりじゃありません・・・
例えば、名簿の男女別はやめて、あいうえお順にしてみる。
トイレで失敗した時、「ここで着替える?あっちに行って着替える?」
ウンチした時おしりを拭くとき「私でいい?他の先生呼ぼうか?」と子どもたちに聞いてみる・・・これ、なかよしの先生たちがやってます。
あれ、そんなことも性教育なの?
そうなんですよ。子どもの気持ちに寄り添うこと・・・そんな視点も性教育です。

以前、PTAの講演会の講師をお願いした”乳幼児の性教育サークル”運営委員の艮(うしとら)先生(宇都宮大准教授)は、性教育は人権教育だと言っています。

『自分のカラダは自分のモノです。一人ひとりの生き方につながる教育です。
どんな自分も否定しないで、自信を持って生きて行く為に・・・性を正しく学びましょう』とおっしゃっていました。
なかよしでは2018年の”全国性教協夏期セミナー”に参加したのをきっかけに、『乳幼児の性教育』という視点で、今までの保育を見直してみようとしています。

カリキュラムの中にカラダという項目を作って、子どもたちのカラダに関しての発言や行動を出し合い、子どもたちが何を求めているか、どう対応していくべきか話し合う機会にしています。

もし、おウチで子どもたちが性について聞いてきたら、びっくりしないで、ぜひ先生たちに教えて下さい。
どう答えていけばいいか一緒に考えましょう。

そう言えば・・・ママになった私の娘も小学校の低学年まで、大きくなったら自分にもチンチンが生えてくると本気で信じていました。
いつ生えないと気がついたのかな…?
今度聞いてみよう・・・


2021 10.1
なかよしこども園 
園長 菅野 清孝

9月園だより 2021/9/1

デルタ株の拡散
昨年から世界規模で広がったコロナウィルスに対して、なかよしが園内感染を発生させることなく今を迎えられたのは、職員の努力、子どもたちのがんばり、保護者の皆さんのご協力でした。
そして、もっと大きな要因は、コロナが子どもたちに感染しずらいという特性を持っていたことだったと思います。

しかし、デルタ株が流行り始め、7月末辺りから連日、泉区の保育園で休園が出始め、結果8月だけで市全体で100を超える園が休園になったことはマチコミでもお知らせしました。

今回の感染拡大で一番気になるのは子どもたちへの感染です。
以前だと子どもたちへの感染はほとんど見られませんでしたが、今回は乳幼児も感染、しかも一部、重症化している子もいるという情報が伝えられて私たち保育者も、保護者の皆さん同様心配です。

とにかく今は感染拡大を防ぐ!
デルタ株はとにかく感染力が強いです。一人陽性者が出るとあっという間に移ります。新学期が普段通りスタートすれば学校、幼稚園、保育園での感染拡大は避けられません。

子どもたちの気持ちを考えると申し訳ない気持ちになりますが、今は感染を広げない様、クラスターを起こさない様、今一度感染予防の再確認、徹底をしていくときだと考えます。
9/12まで緊急事態宣言が発動されましたが、12日までに改善されるとは思えないので9月いっぱい・・・10月も影響を受けそうです。


2学期の時期は友だちとの関係が深まって、クラスや学年の活動が楽しく、盛り上がる時期です。この時期に密にならない様に、分散しての生活を強いざるを得ない状況にアタマが痛いです。

何だか・・・“中止です。心配です。徹底して下さい。ご協力お願いします。”そんな文字が並ぶ9月号になってしまいました。

おうちで夏祭り
コロナ感染拡大防止しなくちゃね・・・みんな、わかってます。でも、夏休みなのに・・・海水浴場、キャンプ場も閉鎖、公園は暑いし密になるって言われるし・・・目の前の子どもたちのかけがえのない時間、どうしたらいいの~!

そんな思いは全国の保護者共通の様で、ネット情報だと、この夏は、お家で夏祭りをしたり、お家でキャンプしたりすることが流行っているそうです。

乳幼児を持つ二人の娘たちが、そんな情報をコピーして『おうち夏祭り』を自宅でやりました。自分の子どもたちが好きな食材やおやつを準備して、それぞれ相談して決めたものを持ち寄ってお店屋さんを開きました。

私も3人の孫と一緒に、そんな『おうち夏祭り』に招待されました。
紙のお金もらって好きなものの前で『シュイマシェ~ン コレクダシャイ』と、2才児ふたり買い物して食べます。
普段は「ちゃんと座って食べて!」と言われるのに今日は立ち食いOKです。
綿あめ機や、かき氷器、お風呂場にはスパーボールすくいもあって、本格的・・・・そんなものも最近はネットで安く購入できるそうで驚きました。

それから数日は2才児ふたりはお店屋さんごっこが続き、母たちは満足気・・・5才児は、かき氷と綿あめのおやつを要求して、ママにダメと断られていました。

リフレーミング
以前、園だよりに載せたことがありますが、アドラー心理学の中にリフレーミングと言う考え方があります。

ひとことで言うと視点(見方)を変えることです。ある人にとっては短所、障害、悩み、危機と言う様に考えたり、感じたりしていることは、視点(見方)を変えるとそのこと自体および、その様な体験は、実はその人にとって、長所、財産、可能性、好機なのだと発想転換することです。

コロナ感染拡大は誰にとってもいいことはありません。だからと言って生活すべてをマイナスだと思う必要もありません。

「おうち夏祭り」や「おうちキャンプ」の流行りは、いつもの様にはできないけれど、違う方法やり方はないかな・・・
どこにも連れて行ってやれない保護者、お母さんたちの工夫、発想の転換・・・リフレーミングがあります。

“夏期保育がなくなったからzoomを使ってみんなの顔を見よう!”
マチコミでお知らせした『オンラインお元気会』、これもリフレーミンです。
こんな時だからこそ、リフレーミンの発想で行きましょう!

2021 9.1 なかよしこども園 菅野清孝

8月園だより 2021/7/21

1学期ももう終わりですね。新入園の子たちもすっかり園生活に慣れて、今では毎日のように泥・水で服を濡らして、どっぷり遊んでいます。振り返ってみると、コロナ禍の中でも色々なことができた1学期だったなぁと思います。

プールだ!!
先月、プールを組み立てて園庭に設置した時のこと。年中組の男の子二人がプールを眺めながら話していました。
「これ…プール?はやく入りたい!」「水着もってこなくちゃね!」
思えば去年は6月に入園式をし、その後も分散登園でした。現年中の子どもたちにとって、去年は無かった大きなプールが園庭に突如出現したのですから、嬉しい!びっくり!だったようです。
その後雨が続いてなかなか入れずにいましたが、先日の梅雨の晴れ間にやっと年中組のプール遊びの番がやってきました。
「きもちいいよー!ともちゃんもはいれば?」と子どもたちに水をかけられました(笑)大はしゃぎで遊んでいる子どもたちの姿を見ながら、あぁ今年はプールが出来てよかったなぁと嬉しく思いました。(ズボンはびっしょりになったけど…)

七夕会
今月は文化鑑賞会も開くことが出来ました。園児全員が中広場に集まって劇団風の子の『まるさんかくしかく』を鑑賞しました。いつもなら飽きてしまったり昼食時間の関係で途中退室する乳児クラスの子ども達も、引き込まれるようにステージをよく見ていて、最後まで参加していました。一番前で見ていた年少さんも、どの学年の子ども達も、声をあげて笑い、目をキラキラさせて楽しんでいました。演劇という文化に触れ、子どもたちの心が躍っているようなステキな時間でした。

「М」からの手紙
ある日、年長の部屋にMission1と書かれたDVDが届きました。再生してみると【7がつ22にち Mより すべてのMissionをくりあすれば】と謎のメッセージが。その後も次々と「M」からDⅤDが届きます。ブラックライトを当てないと文字が浮き出なかったり、逆から読まないと意味が通じなかったり、謎解きのようなメッセージばかりです。
「Мって誰だろう?」兄姉からキャンプの情報を聞いて「Mは森のおばあさんだよ」という子もいれば、Mの存在に怖がる子もいます。それでもDⅤDが届く度に“なんてかいてあるの?”と盛り上がり、謎解きをやミッションクリアを面白がっています。
 今年の年長ザ・キャンプは・・・これまで通りにできないのなら、もっと面白いことやっちゃおう!と担任を中心にアイデアを出し合いました。どうやったら子どもたちの気持ちがキャンプに向かっていくかな?そんなことを職員集団で考えているとわくわくします。
 当日もミッションをクリアしながらキャンプは進みます。世間ではオリンピックが始まるタイミングでのザ・キャンプですが、年長の子どもたちにとっては、何よりもかけがえのない1日になることでしょう。

1学期を終えて・・・
何もかも手探りだった昨年度より、この1学期は確かに前進。できること探しをしていったら本当に色々なことができたなぁと実感します。役員やサークル活動も動き出し、お母さん方のパワーも感じた1学期でした。通常通りにいかないということが、逆に新たなことを考えるチャンスにもなりました。状況は今後もどうなるかわかりませんが、2学期もできること探しをしていきたいと思います。
明日からは夏休みです。ここにきて県からは独自の緊急事態宣言が発出されました。ステイホームしつつも、いつもよりはお出掛けする機会も増えるかと思います。感染予防をしながら、どうぞみなさん楽しい夏のひと時をお過ごしください。
2021.7.21 副園長 小宮 知子

7月園だより 2021/6/30

マスクTPO
今月はいよいよオリンピックですね・・・変異株の流行、なかなか進まないワクチン接種など不安な情報も多々ある中・・・違った意味でドキドキします。
園行事、保育に関しては、7月は七夕会、年長組のザ・キャンプ・・・昨年度を参考にして「どうすればリスクを小さくしてやれるか」を基本にして、状況を見ながらやる方向です。
PTA活動もマスク、消毒をベースに人数や換気を意識しながら再開していきます。
昨年度、コロナ感染が広がったときに、感染予防の観点から決めた当時の新しいルールも時折、見直しながら変更していくこともありそうです。保護者の皆さんのご理解とご協力をお願いします。

年令不詳
マスクと言えば・・・
年長組に入っている実習生の顔を子どもたちが見たことがないと言う話になって「おカオをみせて~」とお願いしたそうです。
恥ずかしそうにマスクをとった実習生の顔を見てこどもたち『かわいい~おねえさんだね~』
その話を受けて年少組の給食介助に入ったトモちゃん(小宮先生)が給食を食べようとマスクを外したら、前に座っている子から『トモちゃん・・おばさんなの?』と言われたそうです。(職員爆笑)
『でもまぁマスクしてれば、おねえさんに見えるってこと・・でもあるよね』とは、ポジティブ思考トモちゃんの発言でした。

そうなんですよ・・・新入園の年少組の子たちは、先生の顔見たことない子がいるんですよね・・・戸惑っているのは子どもだけじゃありません・・・・名前はなかなか入らないけど顔認識能力は高いと自負していたごんべぇですが、コロナになってマスク着用が定着してしまってから人の顔がなかなかわかりません。(新入園の方たちのお名前を呼び違えたりすることも・・・失礼します、これからも)
それと表情が見えないので気持ちが読み取れず(この方、なんか怒ってる?)と思うこともあり、コミュニケーションに苦労しています。

去年から今年にかけて入園した子どもたちは、園で関わる大人たちはいつもマスクです。素顔どれくらい見ているでしょうね?
園長会の中でも子どもたちへの影響を懸念する意見も多くあがります。
季節はこれから暑くなる時期です。
保育をする先生たちには「熱中症の危惧もあるので外で活動する時はできるだけマスクは外していいからね」と言ってあります。(表情を見せて~の意味もあります)
保護者の皆さんには園内は基本マスク着用をお願いしていますが、状況を見て先生たちと同様、”つける”“はずす”のTPOが必要ですね。

ムシときどきヘビ?
さて、ご存知の様に、なかよしはまわりが自然に囲まれています。
四季通じて虫やヘビなどいっぱい出ます。ダンゴムシやミミズは通年ですが、これから季節バッタ、カマキリはレギュラーでカブトムシやクワガタなども飛び込んできたりします。時々、ヘビが排水のヒューム管から顔をだしてきたり、カナヘビが石壁の穴から出てきたりもします。
期待に満ちた顔でジッと待っている子どもたちの表情がめんこいんですよ。そんな生き物たちをゲットした時なんてもう大喜び、虫かごにいれて友だちと車座になっていつまでも見ています。

・・・とは言え誰もがそんな虫やヘビに興味があって、好きなわけではありません。先日、2才になる孫と散歩していたら足元にアリが来て「コワイヨ~」と泣き出しました。(虫が出てくると大騒ぎする母と祖母の影響ですわ~ )
そういえば、私が若いころの園長先生はヘビが大嫌いで子どもたちが捕まえたヘビを見せられて、文字通り机の上にとび上がりました。
それを見た子どもたちが喜んでもっとヘビを近づけるもんだからとうとう家に帰ってしまったことがありました。(今思えば、それを笑ってた職員ってどうなんでしょね~)
保護者の皆さんの中にもこれに近い方もいるでしょうね。大人は苦手な人が多数派かな?

 
少数派が! 多数派?
うさぎ組のチバチャン(千葉先生)は下の森にビオトープ(ガーデニング的な?私の理解はいまひとつ)を作りたいと熱く語ります。
当然、昆虫、爬虫類は大好きです。ついでに遊具づくりも楽しんで、下の森のターザンロープやうんていなどの遊具はほぼチバチャンとタナ父(運転用務の田中さん)が作りました。

同じくうさぎ組のなっちゃん(丸野先生)はヘビを見つけて捕まえて大喜びする爬虫類大好き女子です。
ヘビのヌケガラを得意げに子どもたちにも見せていましたが・・・その蛇が逃げて行方不明になった時は騒ぎだったなぁ・・・(最近どこかのニュースで聞いた様な)

りす組のぴっぴ(山田先生)も生き物に興味大!うさぎやメダカなどはもちろん、虫、爬虫類も大好きです。
どんな構造になっているのか、どう交配していくのか 等々・・・解剖学的視点で見ている場面もあって・・・「女子はみんな虫や爬虫類がキライ」「生き物を捕まえるなんてかわいそう~言うのが女子」なんて偏り、先入観を持っている人にとっては信じられないであろう女子です。
先日も自宅でカブトムシの幼虫をかえしてウインナーみたいな大きさに育てて山ほど園に持ってきていました。

そういえば、年長組では現在、100匹のカイコを飼っていて最近、まゆ玉を作り始めました。クワの葉集めが大変だと言いながら、「ずいぶん太ってきたね」と手のひらに乗せて楽し気にカイコを見ているミユキちゃん(本山先生)もヘビ大好き人間でした。

こんな先生たちなので保育室にはいろんな動物、虫が飼育されています。(保育室に入ったとき見てみて下さい)
なかよしには、こんな変わった・・・いや、面白い先生たちが多い・・・子どもたちにとっては、自然環境と同じくらい人的環境も豊だということでしょうね。

2021 7.1  園長 菅野 ごんべぇ

6月園だより 2021/5/31

園庭を歩いていると
「ねぇごんべぇちゃん、こっちおいで~あそぼう~」新入園のりす組の子どもたちから声がかかります。
関わった分だけ親しみを持ってくれて・・・めんこいね~
緊張していた顔が笑顔に変わってみんなよく動き遊び始めています。

日差しは時々夏・・・汗だくの子どもたち・・・ちよっと熱中症が心配・・・時々「お水飲もうね~」と先生たちが水の入ったポットを持って子どもたちの所に出張しています。

さて先日、ネットのニュースを見ていたら下記の様な記事がありました。

「65才になるまでにやっておけばよかったこと」
65才以上の女性600人を対象に「65才になるまでにやっておけばよかったこと」をたずねるアンケートを実施した。設問の選択肢で最も後悔しているものを1つずつ選び、理由とともに回答してもらった。ここでは「暮らしと人間関係」に焦点を当ててご紹介。


・もっと、子供の気持ちに寄り添って子育てすればよかった…69 
・趣味を作る…53 ・資格の取得…45 ・家族旅行をする…43 
・気の合う友達をつくる…35 ・勉強34 
・もっと、子供を厳しく育てて、自立させればよかった…15 
・親と話す、仲よくする…15 ・夫と話す、仲よくする…15
 ・独身をつらぬく…12  ・離婚する…11 ・近所づきあい…9 
・兄弟・姉妹と話す、仲よくする…8 ・ボランティア…7
 ・恋人(パートナー)を見つける…5 
・仕事に打ち込む…4 ・子供と話す、仲よくする…3 ・再婚する…2
 
Q.人間関係や暮らしについての後悔はありますか?
■ある…75%   ■ない…25%  65才以上の女性600人が回答。
「もっと子どもに寄り添えばよかった」・・・<忙しさにかまけて、子供の気持ちに寄り添っていなかったと後悔している>(73才)、<子供の将来を考えてしつけをしてきたつもりだが、子供にとってよい親ではなかったかもしれない>(69才)。

 人間関係にまつわる後悔のなかで、65才以上の女性が最も気に病んでいるのは、子育てに関することだった。過去に遡ってやり直すことができないだけに、思いは募るばかりかもしれない。(記事文章)

今在園しているお母さんのオカアサン・・・おばあちゃん世代の方々を対象にしたアンケートですね。
ちゃんと子育てを終えた様に見える先輩の女性も、子育てに関しては思う様には行かなかった・・時代も、社会背景もずいぶん違っているのに、子育ての悩み、後悔という点では今もあんまり変わっていなさそうです。

子育て現役世代としては、「私ばっかりじゃないんだ」と、ちよっとホッとする様な・・・子育ての悩みは常にある・・・そんなデーターでした。

あきらめのすすめ??
長くなかよしに関わっていて、ずいぶん多くの子どもたちとお母さんを見てきました。
そんな中で積み重なった「ごんべぇデーター(あくまで私見)」によれば・・・あきらめたお母さんが強い!です。

親は子どもに対してとうぜんの様に、こうなってほしい、こう育てたいと思います。  でも、それはお母さんの思いです。

その思いを受けてどうするか決めるのは子どもです。
うまく伝わることもあるし、伝わらないことも多くあります。(まぁ、あんなり伝わらないことの方が多いかな~)

親はイライラします。腹も立ちます。困ることも多いです。
なかなかニコニコしていられない場面が続きます。

母と子はベツモノ
そんな時、子どもって母とは別な人間なんだ!と改めて気づくお母さんがいます。(異星人?子宮にいる時でも決して母と血液は混じらないそうですね。)
まわりを見ても子どもたち十人十色・・・参考になる共感できる子育てはあるけど、私の子が母の思い通りに育つ方法メソッドはないです。
育児本は参考書で虎の巻ではないことに気づきます。

そのお母さんは、子どもに自分の思いを(正義を)理解させようとすることをあきらめました・・・・すると楽になりました。
今まで見えなかった子どもの持っている力が見える様になりました。
そしたら、イライラが減って子どもとの関係も良くなりました。

あずかりもの
江戸時代の子育てでは・・・みっつ、よっつと数える時期は「神様からのあずかりもの」として大切にしたそうです。
(さずかる=所有権は親? あずかる=所有権は神様・・・かな?
あずかりものは、いつかは返さなきゃね。)

「君には君の思いがある」「君はどんなふうに大きくなっていくのかな」「自分が面白いと思うことやってみな」

大人たちがそんなゆる~い姿勢でいると・・・子どもたちはまわりの友だちとこすれあい、持っている能力を出して育っていく・・・そんな育つ力を子どもたちは持っています。

親としての自分にあまりプレッシャーをかけないで、いっしょに子どもたちの成長を楽しみましょう。

2021 6.1 園長 菅野 清孝

5月園だより 2021/5/6

新入園のこどもたち
先月は進級式の様子をお知らせしました。その進級式が終わって10日ほど後に、幼稚園の入園式がありました。
今年は3才の子どもたちがたくさんいて、登園初日はとても賑やかでした。

その中のK君の初日・・・バスには乗ったものの『だっこしないで』『おててつながないで』と大人を寄せつけず、大泣きしてイスにも座らず(添乗の先生が安全を死守!)登園してきました。「途中バスのドアを開けようとしてびっくりしました」とバス添乗の先生からの報告です。

バスから降りても保育室には入らず『ママにあいたい、帰りたい』と泣くばかり・・・カバンを背負ったまま動きません。いつもは事務室にいる私もヘルプに呼ばれて園庭でK君の臨時担当です。

そうだよな・・・初めてひとり家族から離れて、知らない場所、知らない人に心細くて不安だよね・・・『ほら、ヤギのふくちゃん草たべてるね~ チャボのタクワンがコケコッコーってないてるよ~』そんな言葉をかけながら過ごしました。
そして次の日・・・相変わらず部屋には入らないけれど、涙を見せながら時々泣き止んでまわりを見ています。
そしてまた次の日・・・朝来ると『あのおじさんに会いたい』と言って泣くようになりました。(めんこいな~)
そこからまた数日して姿を見ると・・・
相変わらず部屋には入らずですが、笑顔がふえました。砂場でも遊ぶようになりました。
先日の初お弁当は、敷物を敷いて小宮先生といっしょに玄関前で食べました。
もう少し・・・ですね。(笑)

どの子もちゃんと自分の気持ち、意思があります。
精いっぱい自分の気持ちを出しながら新しい場所、出会いを受け入れている・・・
『子どもとは 今という時を懸命に生きるひとりの人間』・・・という言葉を実感します。


てらこやの強力なサポーター
てらこやを初めて聞いた新入園の皆さんもいるので説明すると、卒園児の保護者の母(赤井さん)が立ち上げた保護者による学習サポートの場所です。月に1~2回、二階のコミュニティルームか保育室を使って、勉強のお手伝いをしています。

先日、4/24(土)に今年初めてのてらこやが開かれました。
普段は交互に参加しているボランティア学習サポートのお母さんたちもほぼ全員集まり、子どもたちも集まって、いちご、みかんの部屋に机を並べてにぎやかでした。
その中にちよっと見慣れない顔が・・・廣瀬さんご夫妻です。
モジャモジャあたまのモジャ君?
廣瀬さんはこの3月まで瀬谷区の公立小学校の先生でした。
十数年間の教員生活の中で、なかなか学校に馴染めない、息苦しさを抱えている、自分の居場所がない子どもたちに接するにつけ、なんとかしたいと言う思いでいたそうです。

教育委員会に移動した校長先生や職員集団にも働きかけもしたけれど現状はなかなか変わらない・・・自分自身も仕事に追われてなかなかそんな子どもたちに対応しきれない・・・そんな思いを持ち続け・・・ついに我慢しきれず『子どもたちの居場所を作ろう!』と決心して3月いっぱいで小学校を退職、4月からは居場所づくりに専任するそうです。

この話を聞いたのは昨年の秋口でした。なかよしのてらこや、さくらの木など・・・なかよしの活動と繋がるところも多く、応援したいと思いました。
経済的にたいへんだろうけど、奥さんも小学校で教員をしているとのことなので、まぁ何とかなるのかな・・・と思っていました。

ところがその奥さんも、3月末で退職して夫婦でこどもの居場所づくりに専任すると言うのです。奥さんも教員として感じていたモヤモヤはパートナーと同じだったと言うことですね。(現在、上飯田小学校と下和泉の地区センターを借りて活動)

教員時代はちよっとパーマがかかった髪の毛の特徴から、クラスの子どもたちからはモジャセン(モジャモジャ頭の先生)と呼ばれていたそうです。『もう先生じゃないからモジャ君と呼んでもらおうかな』と言っていました。

そんなモジャ君こと廣瀬さんがてらこやの学習サポーターとして参加してくれるそうです。
なんせご夫婦とも3月までは現場の教員です。学校の勉強でつまづいたら、学校のことで相談したい、聞いてみたいことがあったらぜひ、てらこやに来て下さい。



ごんべぇの妄想~点から線へ~
いろんな個性を持った子どもたちがいます。
皆と同じように・・・を求められる学校の中で息苦しさを感じる、登校が苦しい・・・は理解できます。
今年もこだわりが強くみんなと行動を合わせるのが苦手な子に少し配慮してほしいとお願いしたら、校長先生から「その余裕はありません」とはっきり言われた保護者の話も聞きました。

残念ながら、ひとクラスの人数の多さ、先生の数と仕事量を思うと受け皿としての機能は学校にはないと思います。
昨年からそんな子どもたちの一時避難所・・・と職員と話し合って『さくらの木』を開設しました。今も利用している子がいます。しかし、保育現場も多忙で専任はいないのが実情です。

学校に居場所を見つけられない子どもたちがいていい場所・・・
小さな赤ちゃんを抱えて不安なお母さんが集まれる場所・・・
高齢者が集まっていろんな世代と関われる場所・・・
食堂なんかもあるといいな・・・
そんな場所がひとつにならないかな・・・共同養育の場所、作れないかな3068

てらこやに参加してくれた保護者の皆さんの顔を見ていて、廣瀬さんご夫妻の出現で・・・思いは空気になる、その空気は行動を導き、行動は変化を作る・・何だか点から線になりそうな・・・そんな予感(妄想?)がしているごんべぇです。

2021 5.1      園長 菅野ごんべぇ

4月園だより 2021/4/9

進級マジック!?
4月の1日は毎年、進級式をしています。中広場にイスを並べて各クラス進級した子どもたちが座ります。
園長から進級おめでとうを伝えて、新しい担任の紹介をして、それぞれのクラスバッチを担任につけてもらっておしまいの簡単な式です。

でも、その時の子どもたちの顔がすごくいいんですよ。
ひとつ大きくなった、もう前のクラスじやない、そんな自覚が顔に見えます。バッチを付けてもらった後、そのバッチをとても大事そうに撫でている子もいます。
前の日まであんなに甘えていたもとの担任にはあえて行かず、新担任にピタッと・・・旧担任は『えーっ なによ~それ(笑)』です。

あれ? これ前にも思って書いたことある・・・と昔の園だよりを読み返すと平成30年の4月に同じ内容の文章がありました。

そうだよね!! 今年の子たちが特別なんじゃない~集団の中で生活しているからこそ、自分より大きい存在があるからこそ、ひとつ大きくなったという自覚、クラスが替わったという気持ちの切り替え、なんですね。
それが年長や年中組ばかりじゃない、乳児クラスの子どもたちにも見えるのがすごいな~と思います。

この後の様子を聞くと、乳児から進級した年少組の子どもたちのランチタイムはとても静かで『いつもはあんなにワシャワシャなのに食器の音が聞こえるくらい静かにちゃんと食べてるんですよ~~進級マジックですよね』とは千葉先生からの報告でした。
(でもまぁ この状態は例年、長くは続かないんですけどね…(笑))

工事のお知らせ
現在、園庭側のデッキ部分に年少組の保育室を増設中です。
完成すると現りす組がうさぎ組になり、増設部分はりす組の部屋になる予定です。
現うさぎ組の部屋は満3才児もも組の部屋になります。

本来なら2020年度中に終わるはずだった工事ですが、コロナ感染拡大で役所への申請が通らずの対応が遅れに遅れて・・・ようやく3月になっての工事着工となりました。
5月の連休明けには完成予定です。

この保育室が完成すると、今度は乳児棟側のデッキ部分の屋根部分の雨漏りの工事と、ついでに雨の日に歩けるようにひさしを作ります。この工事は夏休み中の完成を目指します。

保護者の皆さんには送迎の出入りがいろいろ変わるなど、ご不便をおかけしますがご協力をお願いします。



2021 4  園長 菅野 清孝